道内土木3官庁(開建、建管、振興局農業)の2014年度業者別工事受注実績が本紙集計によりまとまった。受注総額は前年度を9.1%下回る4200億4853万7976円。受注者数は1502者で、125者減った。10億円以上を獲得したのは22者減の99者だった。3官庁で受注を積み重ねた中山組が前年度に続き首位となった。(6月30日付本紙1面に上位30者を掲載しています)
開札結果を税抜きで集計した。共同体受注は出資比率に基づき配分。13年度末発注のゼロ国債、ゼロ道債、翌債、繰り越し、年度末契約などは全額、多年度債は14年度支払い分をそれぞれ計上した。
受注者数は、道内業者が134者減の1393者、道外業者が9者増の109者。道内業者の受注額は10.6%減の3745億3177万4717円で、シェアは1.5ポイント縮小して89.2%となった。道外業者は5.9%増の455億1676万3259円。シェアは10.8%に上昇した。
首位の中山組は、道央用水三期地区千歳川揚水機線用水路春日上流工区(札幌開建)などを受注し、開建で首位となったほか、総合局・振興局で2位につけるなど、36件、81億8798万5000円を積み上げた。
岩倉建設は、虻田漁港水産流通基盤整備1工区繰り越し(室蘭建管)などを落札して建管で首位。開建では、40号音威子府村音中トンネルなど大型工事を共同体で受注するなど、34件で75億3739万3000円と、前年度より順位を一つ上げて2位となった。
3位の宮坂建設工業は、道央用水三期地区長沼頭首工整備(札幌開建)や川西芽室音更線防B316改良中島橋P2橋脚(帯広建管)など、開建や建管を中心に27件、62億43万1000円を射止めた。