札幌市都市局の阿部芳三事業推進担当部長はJR苗穂駅の橋上化に関して、北側の既存商業施設などと結ぶ空中歩廊整備を開発者と協議していることを明らかにした。第2部市議会議案審査特別委員会で成田祐樹氏(民主党・市民連合)の質問に答えた。
苗穂駅橋上化を含む北3東11周辺地区再開発の概要について、阿部担当部長は330戸分の共同住宅や商業施設、医療施設を整備し、これらを空中歩廊で結ぶことを説明し、さらに線路の北側に位置する既存大型商業施設との間でも空中歩廊整備を調整していることを伝えた。
北4東6周辺地区の再開発では、中央体育館や各商業施設、共同住宅260戸を整備し、各施設とサッポロファクトリーを空中歩廊で結ぶと答弁した。
松浦忠氏(改革)は都市局の保全業務一元化について質問。大場里樹建築部長は公住や学校、一般施設などの475施設で保全計画を作成しており、「2015年度は57施設で設計や工事を進める」と答えた。
続いて林清治氏(民主党・市民連合)が空き家対策の補助制度について尋ね、大島佳之建築安全担当部長は、通常の除却には費用の3分の2を補助し、上限50万円、除却後の土地を地域に貸与するといった地域連携型の場合は費用の10分の9、上限150万円を補助することで考えていると述べた。