新冠に6000頭の養豚場-11月完成目指し近く豚舎3棟など着工

2015年07月24日 19時23分

 日高はなはなファーム(新冠町泉87の2、渡辺辰一社長)は、新冠町で約6000頭の養豚を始める。プライム下館工務店の施工で、近く延べ約6400m²の豚舎などの建設に着手、11月末の完成を目指す。生産した豚はブランド豚として販売。町は雇用の拡大など経済効果を期待している。

 同社は北海道中央牧場(本社・北広島)の養豚規模拡大のため、三笠市から新規就農して設立した社員5人の株式会社。2、3年前から適地を探し、14年に新冠町農協の紹介により同町で土地を取得した。

 同社は町や農協などで構成する新冠町畜産クラスター協議会(新冠町北星町3の2、会長・小竹国昭新冠町長)の一員で、今回の施設整備に当たって農林水産省の畜産競争力強化対策整備事業(クラスター関連事業)の補助を活用する。総事業費は5億5700万円で、その約3割に当たる1億6500万円が補助金となる。

 新冠町泉87の13にS造、平屋の豚舎を3棟建てる。ウインドーレスタイプで、全体の延べ面積は6390m²。約6000頭のケンボロー豚を肥育する。子豚は北海道中央牧場から入手し、肥育後、ことし5月に完成した新冠町内の日高食肉流通センターで加工。同牧場のブランド「夢の大地」として販売する。

 豚舎に併せ、堆肥発酵施設、浄化槽処理施設、受水槽を1棟ずつ整備。延べ面積は合計1155m²となる。養豚の際に出る堆肥は、野菜栽培に使うほか、渡辺社長が経営する三笠市の農場で使用。地元の住民にも提供するとしている。

 設計は古田設計が担当した。北海道中央牧場からの子豚の出荷体制が整い次第、完成後すぐに稼働する見通し。


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