留萌の新星マリン漁協が卸売市場の新築か改修を市に要望

2015年08月11日 19時21分

 新星マリン漁業協同組合は、留萌市に留萌地方卸売市場の老朽化と衛生管理高度化対策として大規模改修か新築の実施を要望している。市場の必要面積は延べ1000m²程度。新築の場合は、国と道の補助を受けて市が市場部分を整備し、既存施設を段階的に解体。事務所部分は漁協が主体となり建設する計画だ。整備内容と年次は今後の協議で詰めていくが、高橋定敏市長は「組合と意見交換しながらベストな方法を考えていきたい」と前向きな姿勢を示している。

 現市場はRC造、2階、延べ1339m²。1階が卸売場や倉庫、入札室など延べ1287m²、2階は事務所で延べ112m²。1978年1月、明元町5丁目3に市の公設で開場した。

 その後、沖合底引き船の廃業などにより水揚げ量が激減し、漁協による手数料の支払い負担が重くなったため、2002年度に旧留萌漁協に営業権を譲渡。施設の無償貸し付けを始めた。03年からは旧小平漁協との合併でできた新星マリン漁協が管理運営を担っている。

 現状を見ると、老朽化の進行により給水設備や土場、電動シャッターなどにかかる維持管理費用が年々、重くなっている上、北海道産地市場機能強化等検討委員会から求められている衛生管理上の対応が困難な状況となっている。

 10日には、山田徹組合長が市に対して「地域の雇用と市民の食を守るため、市場機能確保に向けて大規模改修か新築を」と要望。高橋市長は「施設の状況を見る限り早めの対応が必要。要望を重く受け止めている。市の漁業振興計画に基づき、できることをしっかりやっていきたい」と応じた。


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