洞爺湖町が旧月浦小跡地に人工芝サッカー場-16年度着工目指す

2015年08月20日 19時16分

 洞爺湖町は、人工芝サッカー場の整備を計画している。建設予定地を洞爺湖畔の旧月浦小跡地とし、総事業費におよそ2億4000万円を試算、2016年度に本体着工、17年度の供用を目指す。21日の町議会8月会議へ提出する補正予算案に、用地測量と地盤造成設計、旧月浦小校舎解体、植樹移設を合わせて約2600万円を計上する。

 町は、まちづくり総合計画で総合運動公園の整備を構想。人工芝サッカー場はこの関連で、当初は13年に本町入江地区の町有地を候補として調査したが、土地形状の問題や地盤の岩石除去などで費用がかさむことから断念。計画を白紙とした。

 その後も町内各所で候補地を模索。合宿や競技会招致といったスポーツ観光振興に向け、洞爺湖に面し宿泊施設のある温泉街から近く、降雪量も比較的少ない湖畔沿いの同小跡地が適当と判断した。旧月浦小校舎は虻田高バレー部の寮として利用しているものの老朽化が激しく、虻田本町地区の旅館利用に切り替えることが決まっている。

 整備面積は約1万6700m²で、うち人工芝サッカー場は1万m²、コートは正式競技用105×68m、ジュニア用としては2面を確保できる。湖面方向のピッチに向かう側には斜面地形の段差を生かした観席スペースを計画。利便施設のクラブハウス機能は、隣接する洞爺湖温泉小に併設されている地域連携施設の活用を検討している。

 補正予算には、用地測量170万円、敷地の造成設計430万円、旧校舎解体と植樹移設工事に約2000万円を計上。測量・設計は9月、校舎解体は10月にも着手する見通しだ。

 全体の中でサッカー場の施工については、民間の技術やアイデアを取り入れるため、プロポーザル方式の採用を検討。メンテナンスコストを含めた芝の選定や照明設備、外周フェンスの施工に関して提案を求めることにしている。16年度早々にも指名する意向。地盤造成、法面整備は別途、同年度5月以降の発注を目指す。

 町は、洞爺地区財田にある洞爺水辺の里キャンプ場のサッカーもできる多目的芝生広場や、伊達市が有珠地区に開設したまなびの里運動公園の人工芝サッカー場との連携も視野に、施設の詳細を詰めていく。


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