新千歳空港の発着枠拡大で住宅防音対策が16年度から本格化

2015年08月24日 19時08分

 道は、新千歳空港の深夜・早朝(午後10時―午前7時)発着枠拡大に伴う住宅防音対策で、千歳市内約3300戸、苫小牧市内約400戸を対象に、今秋から住民説明会や工事を希望する時期などの意向調査をする。今後冬に向かうため、本格的な工事は2016年度からになる見通しだが、寝室対策や暖房機能がある冷房装置を設置したい場合などは年度内から対応する考えだ。

 22日、ANAクラウンプラザホテル千歳で開かれた千歳市地域協議会で、家族数分の寝室に遮音性を高める内窓や夏場の安眠を確保するために冷房装置を設ける住宅防音対策補完案と、新千歳空港周辺環境整備財団に総額26億円の基金を創設する地域振興策案を提示。千歳市と航路下の地元住民が了承したため、現行6便から30便への発着枠拡大に合意して覚書に調印した。

 既に苫小牧市の合意を取り付けているため、道は今週にも国土交通省に枠拡大に向けた申請をする。6枠を申請した前回は、航空機の運航に必要な空港と航空路に関する各種の情報を収録した「航空路誌(AIP)」の変更に約2カ月かかった。

 IATA(国際航空運送協会)が担っている定期便のウインタースケジュール発着枠調整は既に終わっているため、枠拡大利用は16年のサマースケジュールからになると推測している。ただ、AIPが有効になれば、臨時便、チャーター便で利用できる。


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