札幌市観光文化局スポーツ部は、藤野野外スポーツ交流施設フッズのリフト3基建て替えを計画している。このうち初弾となる第1ロマンスリフトは、2017年度の着工を目指している。事業費はリフト1基当たり2億円から2億5000万円程度を見込んでいる。
フッズは札幌市南区藤野473の1にあるスキー場を含むファミリー向けの夏冬通年型スポーツ交流施設。夏はマウンテンバイクやバーベキューなどが楽しめ、12―3月はスキー、リュージュができる。
同部が更新を計画しているのはスキー場にあるリフト3基で、606mの第1ロマンスリフト、437mの第2ロマンスリフト、427mの第1ペアリフト。それぞれ、1985、86、88年の完成で、最も古い第1ロマンスリフトは約30年が経過している。
老朽化に伴い、部品交換などを含む修繕費は13年度が880万円、14年度が1250万円と年々増加傾向にあることから、建て替えに踏み切る。支柱やケーブル、駆動類の総取り換えを想定。
同部が描くスケジュールでは、15年度中に実施設計を終え、16年度に製作、17年度の設置を目指している。現地での工期は、既存施設の解体を含めて17年春からシーズンに入る12月までを見込む。第2ロマンスリフトは16年度から、第1ペアリフトは17年度から、それぞれ同様の手順で進める意向。
現在は実施設計発注に向け、リフトなど索道輸送設備の設計経験がある業者などを調査中で、併せて入札方式なども検討している。