業界限定酒「セメント正宗」-固まるイメージで密かに人気

2015年09月09日 19時22分

 セメント卸やコンクリート製品などを扱う小林本店(登記上本社・栗山)は、同社の関連会社で清酒の製造・販売を行っている小林酒造が製造した〝業界限定酒〟「セメント正宗」を販売している。小林米三郎社長は「地域限定酒はたくさんあるが、業界限定酒はおそらく初めて。酒を造ることでセメントや建設業界を盛り上げたい」と話している。

 同社は、初代・小林米三郎が1878(明治11)年に札幌市内で酒造業(のちの小林酒造)を営んだことが始まり。その後、1900(同33)年に栗山町に酒蔵を移転することに伴い、酒蔵を造るための大量のセメントが必要だったことから、当時の浅野セメント(現・太平洋セメント)の特約店となった。

 小林社長は4年ほど前に太平洋セメント上磯工場にあいさつに訪れた際、工場近くの和菓子店で「セメンぶくろ」という名前のもなかを発見。セメントの城下町らしく、セメントを連想させる菓子に人気があり、土産としても親しまれていることを知った。

 そこで、小林社長はこの発想を酒造りにも生かせると思い付き、ちょうど同社が特約店契約を結んでことしで99年、来年には100年になることから、セメントにちなんだ酒造りを行うことにした。

 セメント正宗は、道産の酒米「彗星(すいせい)」を使用した、味のある純米酒。キャッチフレーズは小林社長自ら考案したもので、「セメント=固まる」というイメージから、「呑(の)むたびに『決意が固まる』『基礎が固まる』『想(おも)いが固まる』セメント正宗」にした。パッケージも複数案から選定し、最終的にはセメントをイメージさせる2つのスコップが交差したデザインを採用した。

 これまで市町村限定酒などはあったものの、業界限定酒というコンセプトの酒はなかったため、ターゲットとなる販売先はセメントメーカーや建設業、工事関係会社のほか、全国のセメント工場所在地を想定。昨年の暮れに販売を開始したところ、物珍しさや面白さなどから当初予定の500本を売り切った。

 しかし、ことしの中元シーズンが近づき、再入荷の問い合わせが相次いだことから6月に再発売。これまで1000本ほど販売した。

 小林社長によると、酒を買い求めているのは業界の人に限られているが、贈答用や懇親の場などで多く利用されているという。小林社長は業界限定酒を造ることは話題性もあり、業界が発展することにもつながると感じており、「また面白い企画があれば出していきたい」と意気込んでいる。

 セメント正宗は数量限定のため、売り切れ次第販売を終了するため、早めの購入が必要。720㍉㍑、1944円(税込み)。問い合わせ・購入は小林本店外食事業部(札幌市白石区南郷通10丁目南4の15)、電話011(865)2122まで。


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