239号霧立防災、トンネルは3本に変更-早期着工へ準備進む

2015年09月09日 19時28分

 留萌開建は、239号苫前町霧立防災の新ルートを詳細検討した結果、トンネルを当初計画の2本、延長2175mから3本、延長2238m、橋梁を3基、延長180mから300mに修正した。本年度は早期の本工事着手に向け、道路詳細設計やトンネル実施設計、橋梁予備設計などを進めていく。

 霧立道路では、2012年4月に苫前町内で大規模地滑りが発生。約2カ月間通行止めになり、士別、名寄方面への物流、医療交通が大きく停滞した。

 これを受けて、地滑りや落石、雪崩を回避するために災害発生区間(1工区)で4・3㌔、霧立峠付近(2工区)で600mのルート切り替えを構想。総事業費約130億円で13年度に事業化が認められた。

 1工区では、当初1960mのトンネル1本を想定していた。しかし、現地調査や測量設計の結果、計画経路で新たに地滑り地形が発見されたことからルートを見直し、1603mと420mの2本に変更。橋梁も1号橋150m、2号橋35m、3号橋115mに橋長を修正した。

 一方、霧立峠付近の2工区では整備内容に大きな変更はなく、215mのトンネル1本と土工、法面が対策の中心になる。着工準備が整えば2工区側から工事に取り掛かる見通しだ。


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