厚岸、浜中、釧路の3町で構成する釧路東部消防組合(管理者・若狭靖厚岸町長)は、2016年4月下旬にも厚岸消防庁舎移転新築を主体、電気・機械・通信、外構の3分割で入札する予定だ。執行後、臨時議会に諮り、5月上旬の着工、年度内の完成を見込んでいる。
厚岸町宮園2の国有地と民有地を合わせた高台の敷地4800m²に移転する新庁舎の規模はRC造、3階、延べ2824m²。職員仮眠室を設けるほか、厚岸味覚ターミナルコンキリエにある災害対策拠点機能としての備蓄倉庫や資機材を移設し、一時的な避難所機能を持たせる。総事業費は約16億円を見込んでいる。
実施設計を日本技建、外構設計を明治コンサルタント、支障物件調査・土地評価を和光技研にそれぞれ委託して進めている。
現庁舎(RC造、2階塔屋1階、延べ1235m²)は、湖南地区で松葉4の津波浸水区域にあり、東日本大震災で津波により周辺が冠水した。大規模な津波が発生した際に機能が失われる恐れがあるほか、1975年の建設でIs値が0・32と低いことから移転改築を決めた。
外構を含めた施設の完成は16年度を見込んでいるが、供用開始は物品や機能の移転などにより17年夏となる予定だ。