札幌開建が新桂沢ダム関連で導水管3.3km新設へ

2015年10月20日 19時17分

 札幌開建は、幾春別川総合開発の関連事業として、導水管の新設3・3㌔と補強3・9㌔を計画している。新桂沢ダムかさ上げの影響で、導水管にかかる圧力が変化することを踏まえ、その対策として整備する。併せて水管橋3カ所の設置にも取り組む。導水管の施工は、桂沢水道企業団が実施する方向で調整中だ。

 幾春別川総合開発事業では新桂沢ダムを11・9mかさ上げする工事を進めている。これに伴い水位が12・9m上がり、導水管にかかる水圧は0・129上昇。低い場所を通る導水管の接合部がその圧力に耐えられないため、部分的な交換が必要となった。

 現在は1号、2号という2条の導水管が通っているが、断水のリスクを避けるためには常に2条を確保しておく必要があることから新たな導水管の整備を計画。新設後に2号を補強した上で、1号を撤去する。

 導水管と水管橋の詳細設計は、日本工営に委託済み。新設管の延長は3・3㌔、内径は700㍉を見込み、毎秒最大で0・998m³を流す。ルートもおおむね決まったが、道道や市道を通過する箇所があるため、道や三笠市と協議を進めていく。また、2号導水管の修正設計はこれから発注となる見通し。

 新桂沢ダムでは、工事中も現ダムの洪水調整機能と利水補給機能を維持できるよう、転流施設を本体工事に先立ち建設。また、かさ上げに伴い必要となる付け替え道路は全延長20・2㌔を予定。2014年度3月末時点で進ちょく率は21%で、4・3㌔が終了している。

 15年度は幾春別川総合開発事業に17億8700万円を投じ、本体設計、基礎掘削などを実施。16年度概算要求では、同事業に41億8600万円を配分している。


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