札幌市は新さっぽろ駅周辺地区の再開発で、大街区化を計画している下野幌I団地周辺の道路予備設計に着手した。2017年度着工を目指している。事業費は数億円規模となる見込み。
市は、新さっぽろ駅周辺地区の再開発で、下野幌I団地を中心に大きなI街区を形成する計画。これに伴い、道路の付け替えや廃道を進める。
関連の調査、設計業務はこのほど契約。道路交通量調査は日本データーサービスが受注し、2月10日までに街区周辺の15カ所の交差点で実施、道路予備設計は3月25日までの業務期間でシン技術コンサルが担当する。
I街区は、I団地跡地と東駐車場の間を走る5号線を全面廃道し、敷地を一体化。9号線は8号線との接続箇所を起点に原始林通側へ付け替え、同時に現況幅員8mを12m以上に広げる。
JR線路沿いの7号線は、歩道を含めた道路拡幅を計画。現況は8号線交点より北側が12m、南側が8mだが、全線を12m以上に整備し直す。拡幅に伴い、南側の一部ではJR法面部分の擁壁も新設する。
このほか、道路整備に伴い、形状変更する交差点の予備設計も4カ所で進める。5号線や8号線などの下水道管といった地下埋設物は移設する方針。地質・土質ボーリングも予定している。
15年度内に予備設計をまとめ、16年度の詳細設計を経て、17年度着工を目指す。完了までに複数年度を要するかは未定。