長年にわたり地元が要望してきた、苫小牧市道東部南通線の勇払橋架け換えが、現実味を帯びてきている。室蘭建管が進める安平川改修に伴うもので、建管では苫小牧市との本格的な協議開始を考えているほか、市も建管からのアクションを待って調査などに入る構え。具体的な着手時期などは今後固める状況にある。
東部南通線は旧国道235号で、市に移管された路線。勇払橋は、道道苫小牧環状線との交差点から近い、安平川河口部に架かっている。橋長85・7m、全幅8・7mのコンクリート橋で、下部は橋台2基、橋脚5基で構成する。
完成が1953年と老朽化していることから、2013年度には安平川改修に伴う将来的な架け換えまで維持できるよう、伸縮継ぎ手補修、落橋防止装置新設など長寿命化工事を施した。
一方、安平川改修では14年11月、同橋周辺を含む下流域の整備で柱となる、河道内調整地面積約950haの形状が決定。
河道内調整地は、周辺の地形を活用し高さの低い周囲堤で囲んで整備する。勇払橋一帯の堤間は350m程度と見込まれ、架け換えに当たってはこれに合わせた橋長を確保する必要がある。
室蘭建管によると、築堤に関する設計は16年度以降を予定。その前段として、苫小牧市と橋梁の形状について協議に入る意向だ。