道が総合評価を大幅改定へ-1位満点方式導入など検討

2015年11月12日 19時10分

 道は総合評価方式を大幅に改定する。担い手の育成・確保と地域の守り手確保の視点から、評価項目を再編成。得点差に影響していないなど必要性の低い項目は運用を見直す。技術評価点の算定方法として、建管など地域で選択可能な項目に1位満点方式の導入などを検討する。学識経験者らの意見を聞き、総合評価方式ガイドライン改定案を2016年1月にまとめる。

 札幌市内のかでる2・7で12日開いた、総合評価方式の活用・改善等に関する検討会の初会合で、検討の方向性を示した。

 「技術者等の育成・確保」と、建設部が15年度に始めた「維持・除雪功労者表彰」の対象者雇用を新たに評価する考え。「技術者等の育成・確保」では、35歳未満の技術職員割合15%以上と35歳未満の新規技術職員1%以上による「若年者確保」、技術者総数を前年度と同数以上の「技術者等数確保」を評価する方向だ。

 運用を見直す項目を見ると、「技術者の追加配置」は1・2級土木施工管理技士の資格を有していることのみ評価。「災害時の協力等」には応急措置実績を加える。「地域企業の活用」は、地域内企業の元請け比率と1次下請け活用率で評価することに変える考え。

 担い手の育成・確保と地域の守り手確保の視点から評価項目を再編成することに伴い、「雇用環境への取り組み」を3項目に分割。新設する「多様な雇用への貢献」では、15・16年度入札参加資格申請で導入した協力雇用主制度の採用を検討する。

 共同体(JV)は、最高点の構成員を評価していたが、構成員の平均点による評価に変更する。

 また、建管など地域が選択可能な項目の技術評価点算定方法に、1位満点方式を導入する方向で検討する。この方式は、各評価項目の合計点が最も高い参加者に満点を与え、その他の参加者には合計点に応じて案分する仕組み。各項目の合計点を技術評価点とする従来の素点計上方式に比べ、得点に差が付くようになり、技術力が高い参加者を優位に評価できるようになる。

 建設部によると、1位満点方式を道内で採用している発注機関はなく、導入済みの都道府県は一部にとどまるという。過去2カ年の評定平均点に基づいて評価する施工成績の項目でも、施工計画審査タイプI型の数件で同方式の試行を検討する考えだ。

 「技術者の追加配置」「技術者等の育成・確保」「災害時の協力等」「維持管理の実績」「主たる営業所の所在地」は必須項目とし、これらの算定方法は従来通り素点計上方式とする。

 また、施工計画審査タイプⅠ型で価格評価点を30点程度、技術評価点を31・5点とするなどのバランスは今回の見直し対象とはしないで、将来的な検討課題にする。

 受発注者双方の負担軽減を目的として、一括審査方式と段階的選抜方式の仕組みも構築。指名競争入札の関係法令が適用される段階的選抜方式は、施工計画審査タイプで15者以上の参加が見込まれる入札に試行し、1次審査で道の指名基準である7者以上に絞り込む方向で制度設計する。

 検討会には北大大学院の高野伸栄教授、佐藤靖彦准教授、苫小牧高専の松尾優子准教授の学識経験者3人と、オブザーバーとして北海道建設業協会総合企画委員会の中山茂委員長と堀松秀樹委員が参加。

 普通高校の卒業生を技術者として育成する企業の取り組みを評価してはどうかとの提案があり、建設部の担当者は17年度以降の取り組みとして検討する考えを示した。簡易な施工計画の項目が今回の検討案に含まれていないことを指摘する意見に対しては、将来的に見直し対象とすると答えた。

 検討会は年度内に残り2回開く。年内に検討会の意見をまとめ、それを反映したガイドライン改定案を16年1月に作成した後、各地方建協と意見を交換。2月上旬にガイドラインの改定を決定し、建管、建設部建築局、農政部、水産林務部で運用方針を決め、16年度の入札に適用する。16年度は検討会を2回程度開く予定だ。


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