道は19日、26日開会予定の第4回定例道議会に提出する補正予算案と条例案を示した。一般、特別会計を合わせた補正総額は60億9438万円。単独事業を前倒しして発注するゼロ道債は、前年度と同額の60億円を措置する。災害復旧に21億4703万円、新千歳空港周辺の住宅防音対策に38戸分の4801万円を計上。ホッカイドウ競馬を配信する映像センターの移転費などには5億3725万円を充てた。
一般会計55億5713万円、特別会計5億3725万円の内訳。
ゼロ道債は、15年度支出分が21億3200万円、16年度支出分が38億6800万円。特別対策事業費として道路に31億2400万円、河川・治山に15億1500万円、自然災害に3億6100万円、公共関連単独事業費として安全施設に8億6100万円、治山・漁港に1億3900万円をそれぞれ設定。維持的経費では道路に4億円を充てる。
8―10月に発生した台風や高波被害の災復では、耕地で弟子屈町や標茶町などの農業用施設と遠別町の農地海岸に3億791万円、林道で上川町と中川町に2362万円、治山施設で日高町と稚内市に7942万円をそれぞれ措置。土木災復では道路、河川、砂防、建設海岸に17億3277万円を充てる。
特別会計は地方競馬特別会計のみで、映像センター移転に伴う電気・内装工事と映像機器などの高画質化が2億3056万円、門別競馬場の照明施設LED化が2億8368万円など。
このほか、道税課税の特例に関する条例で、改正地域再生法を踏まえ、施設整備を伴う東京などからの本社機能移転について、不動産取得税などの税率を軽減するよう改める。