函館駅近くで地元不動産会社が外国人観光客向け複合ビルを計画

2015年11月19日 19時29分

 野村不動産(本社・函館)は、外国人観光客をメーンターゲットとした5、6階建ての複合ビル建設をJR函館駅近くで計画している。1―3階に飲食・物販店舗、観光案内、歴史紹介コーナーなどを配置し、4階以上を宿泊スペースにする。今後、まちづくり会社を設立し、2017年春をめどに着工、18年4月の開業を目指す。

 同社は現在、経済産業省の補助を活用し、外国人観光客の多い東京や京都などでニーズ・マーケティング調査を実施中。結果に基づき詳細な概要を決め、16年度以降具体化させる。投資額は最大12億円を見込む。

 規模は、延べ5000―6000m²程度となる見通し。1、2階にフードコートや地元農水産物の販売店などを配置するほか、多言語対応の観光案内窓口を充実させ、回遊の拠点にする。

 3階には、函館の歴史や文化を紹介するコーナーを開設する計画。歴史や生活を知りたい外国人のニーズに応え、さらに学生の学び場として開放し、郷土への愛着心向上や相互交流を狙う。4階以上は宿泊スペースとなる。

 建設地は函館市若松町18ほかの同社所有地1662m²で、高砂通沿い。駅からは約300mの距離にあり、同社はこの周辺にショールームなどのオフィスビル建設も検討している。

 野村辰男社長は「拠点となることで交流人口が拡大され、駅前・大門地区の活性化につながる。さまざまな人たちとも連携し、地域全体で相乗効果を図りたい」と話している。


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