旭川市教育委員会は、市立旭川小の建て替えを計画している。現在地付近にある旭川中の北側に移設した上で両校校舎を接続し、将来の小中連携・一貫教育の可能性に備える。規模はRC造、3階、延べ6100m²程度を想定。2017年度の着工を目指し、16年度は実施設計に移る。
東旭川町にある旭川小は、校舎を1970年度から4期に分けて建設。体育館は73年度に建てられた。完成後40年余りが経過して老朽化が目立つほか、Is値(構造耐震指標)も0・4と低く、安全性に課題を抱えていたため、建て替えを決めた。
旭川市立小・中学校適正配置計画などを踏まえ、児童数は現状と同程度の400人ほどを想定。校舎の規模はRC造、3階、延べ約6100m²を考えている。基本設計は中原建築設計・ノア設計共同体に委託した。
移設場所は旭川中の北側で、既存のテニスコートとグラウンドの一部スペースを使って建設する見通し。現在の旭川小は解体後、敷地を第2グラウンドとして部活動や運動会に開放する。南側にある市営南町団地跡地には、職員駐車場60台分とテニスコート2面を設ける予定だ。
また、施設の北西側250mほどの位置に旭川中があることから、小中連携・一貫教育の推進を視野に、建物を接続して一体化を図る。
特別支援学級を含めて、普通教室は18室を設置する方針。2―3階は体育館で、一部は異学年や保護者、地域住民が交流できる多目的教室などに使う。職員室は小学校と中学校で共用とし、グラウンドを見渡せる場所に配置することで安全性を高める。