札幌市が年度内策定のトンネル修繕計画で小樽定山渓線の6本を優先

2016年01月05日 19時06分

 札幌市建設局は2015年度中の策定を目指すトンネル修繕計画で、対象15本のうち補修優先度の高いトンネルを絞り込んだ。道道小樽定山渓線の四ツ峰(1487m)、烏帽子(294m)、小天狗(429m)、時雨(631m)、神威(129m)、白井(809m)の6本で、18年度から順次補修に取り掛かる考えだ。

 同局は10年3月に策定した市の道路維持管理方針に基づき、市が管理するトンネルを対象として道路トンネル修繕計画を策定中。検討に当たって学識者の専門的意見を反映させるため同計画検討会議を設置し、非公開で議論を進めている。

 14年度の調査では藤野が「健全」とされたものの、四ツ峰、烏帽子、小天狗、時雨、神威、白井、八剣山、小別沢、環状通エルムの9本は補修を急ぐ必要のある「早期措置段階」、残りの5本は「予防保全段階」と判定された。修繕計画では、これら14本を健全まで引き上げることを目標にする。

 トンネルの健全性を第一に、緊急輸送道路指定の有無、代替路線の有無、変状程度などを踏まえて検討した結果、小樽定山渓線にある6トンネルの優先度が高いと判断。検討会議でも了承された。

 補修工法は15年6月に改定された道路トンネル維持管理便覧を参考に、トンネルに発生している変状から、剥落防止対策、漏水対策、覆工背面の空洞対策などを施す。

 まずは6トンネルを対象に補強内容や費用を精査。16年度に予備設計、17年度に実施設計を進め、18年度の初弾着工に備えるスケジュールだ。


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