千歳市中心部にある複合商業施設で、北海道空港(本社・千歳)所有の「千歳タウンプラザ」を運営するセントラルリーシングシステム(本社・札幌)は、同施設を民間図書館や屋内型パークゴルフ場などに改装する。今春にも着工し、今夏のオープンを目指す。
幸町4丁目30にある同施設はSRC造、地下1地上3階、延べ1万5505m²の規模で、1982年に完成。しかし核施設だったちとせデパートの破綻で、3階に入っている市の中心街コミュニティセンターを除き、99年に一度閉鎖した。
その後、2002年に北海道空港が3階部分を除いて約5億4000万円で買い取り、関連会社のセントラル社が運営している。15年3月に閉鎖する方針だったが、暫定的に運営を継続している状態だ。
計画によると、地下を屋内パークゴルフ場、1階の空いている部分を民間図書館、イベントスペースや休憩場に、2階を子ども向けの遊具広場にそれぞれ改装する。民間図書館はNPO法人による運営を想定し、広く市民から図書を募り誰もが気軽に利用できる施設を目指す。2階の遊具広場には、飲食施設の併設も検討している。
1階に入居している生鮮食料品店やインターネットカフェと、3階の中心街コミュニティセンターは改装後も存続する。
セントラル社では、幅広い年代が集まるような施設とする意向。施設が面している市道仲の橋通はバス路線にもなっていることから、コミュニティー機能を高めて集客力をアップし、中心市街地活性化に寄与する考えだ。