道建設部と道内建築関連5団体が主催する、北海道赤レンガ建築賞の2015年度受賞作品が決まった。14年度末までに完成した店舗や事務所、公共施設など応募17点から、建築賞に「札幌三井JPビルディング・札幌市北3条広場」、奨励賞に「東川小・東川町地域交流センター」が選ばれた。2月上旬に表彰式を開く。
三井JPビルは14年8月1日に完成した、オフィスや商業施設などが入る複合ビル。規模はS一部RC、SRC造、地下3地上20階、延べ6万8192m²で、鹿島が施工のほか、日本設計と共に設計を担った。道庁旧本庁舎前の北3条広場と併せ、周辺の景観との連続性を持たせた歴史ある風格と、都心部ににぎわいを創出した総合的な再生機能が評価された。
奨励賞は東川小(RC一部SRC、S、W造、平屋一部2階、延べ9246m²)と、隣接する交流センター(RC一部SRC、S造、平屋一部2階、延べ1675m²)。地域住民と行政が共に描いた将来像を基に、ランドスケープと一体化したデザインが特長。地域に根差したまちづくりに貢献するよう期待を込めて選出した。
北大工学院都市地域デザイン学の小篠研究室が総合デザイン監理に携わり、アトリエブンク・中原建築設計・柴滝建築設計・IA研究所共同体が設計を担当。
校舎部を畠山建設・盛永組・高組共同体、屋体や特別教室部を新谷建設・橋本川島コーポレーション・荒井建設・小岩組共同体、交流センターを吉宮建設・広野組共同体が15年3月25日までの工期で施工した。