小樽開建は、2002年度から進めている美国漁港整備のうち、北防波堤改良と北護岸補修を1本にまとめてゼロ国債工事として発注する意向だ。北防波堤では基部側へケーソン2函を据え付けるほか、北護岸では上部コンクリート打ち換えなどを予定。担当部署で最終調整しているところで、遅くとも2月中には公告となる見込みだ。工事費は2億5000万―4億5000万円規模。
積丹町内の美国漁港は、周辺海域で操業する道内外のイカ漁、刺し網漁の拠点としての役割を持つ第3種漁港。
小樽開建は、荒天時の静穏水域確保と鮮度保持・衛生管理対策を目的とする施設整備に取り組んでいて、これまでに北護岸293mの改良などを終えている。
15年度は、近藤工業が北防波堤の改良に用いるケーソン3函を製作済み。福津組がこのうち1函を、先端側の古いケーソン1函を撤去して据え付け、上部工7・2mのうち3・7mを施工した。このほか、機械開発北旺は被覆・消波ブロックを製作している。
今回発注分では、北防波堤基部側のケーソン2函を撤去し、古平漁港に仮置き中の新たなケーソン2函を据え付けるほか、北護岸の上部コンクリート打ち換え64mも計画している。
担当者は「このうち、実際にはどこまで盛り込めるかを検討中」と話している。