新桂沢ダム堤体の一般競争が公告-開発局初の技術提案評価型AⅢ

2016年01月28日 19時04分

 札幌開建は29日付で、新桂沢ダム堤体建設を一般競争公告する。工事規模は50億円以上で、WTO対象案件。北海道開発局では初となる、施工体制確認型総合評価方式で技術提案評価型AⅢ型を試行する。開札は7月27日で、工期は2020年3月までを予定している。

 1957年に道内初の多目的ダムとして三笠市内に建設した桂沢ダムを11・9mかさ上げし、新桂沢ダムとする。かさ上げ後は堤高75・5m、堤頂長406・5mとなる。コンクリートなど約25万m³を打設し、堤体積は約60万m³とする。総貯水容量は5割増の1億4730万m³となり、新たに工業用水と維持流量を供給する容量を確保し、治水・利水両面の機能を強化する。

 15年度から基礎掘削を始め、16年度から堤体建設に取り掛かる。国土交通省は、16年度予算案で幾春別川総合開発に118億5290万円の4カ年国債を設定。16年度に4億1400万円、17―19年度に114億3890万円を支出する。

 技術提案評価型AⅢは、発注者が示す標準案に対し、高度な施工技術などにより社会的便益の相当程度の向上や、部分的な設計変更を含む工事目的物に対する提案を重視する。

 札幌開建の担当者は、かさ上げにより「洪水調整機能の強化や、水道と発電の容量が上がる」と話している。


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