函館湯の川ホテル(東京都港区芝2丁目14の5、橘正社長)は、はこだて湯の川温泉「ホテル万惣」を2期に分けてリニューアルする。4月にも着工する1期で雅館を全面改装し、2期で本館と東館の解体を計画。解体後の本館跡に平屋建てのレストラン棟新築を構想している。
函館市湯川町1丁目15の3のホテル万惣は1954年に創業。客室数は189室、収容人数は845人で、RC一部S造、地下1地上7階、延べ1万4135m²の規模。本館と雅館、東館の3棟で構成される。
昨年10月、オリックス不動産の子会社である同社が取得。雅館は、和モダンをテーマに客室の大半を洋室にするほか、外壁改修や塀の設置などを進め、旧耐震基準の本館と東館は解体を計画している。
雅館は1階レストランをエステや湯上がり所に変更し、浴室のデザインを一新。2階宴会スペースは全て客室にし、現在の80室から90室ほどに増やす。道路に面する45室はバルコニー(延べ計402m²)を付ける。石井建築(東京)が設計を担当した。
秋以降となる2期では、本館と東館の解体を見込み、本館跡地にレストラン棟を新築する計画。本館裏の東館跡は、客室棟の建設も視野に入れながら、周辺との配置や需要などを見極めていく。