三笠ぽんべつダム、17年度本体着手-地盤緩く堤体積増加か

2016年02月10日 19時14分

 札幌開建が幾春別川総合開発事業で計画している三笠ぽんべつダム建設の堤体積が、詳細設計で算出していた約18万m³から最大で1割程度増加する可能性があることが分かった。掘削調査の結果、堤体を設置する箇所の地盤が緩いことが判明。2016年度に修正設計に取り組み、基礎岩盤としてどこまで掘るかを検討する。当初計画から変更はあるものの、工程に大きな影響はないとみており、順調にいけば本体工事は2017年度から着手し、3カ年で進める見通しだ。

 詳細設計後にあらためて堤体建設箇所を掘削調査をしたところ、先に実施したボーリング調査と乖離(かいり)がみられた。基礎としては地盤が緩すぎる可能性があることから、研究機関が2つの調査と詳細設計を確認。この分析結果などを踏まえ、同開建は追加検討が必要と判断した。

 ダム本体の右岸側、管理用道路との接点部分でも15年度から修正設計を進めているが、この箇所も地盤が緩く、強固な岩盤が出てこないことが分かった。計画通りに掘り進めると、道路を山側に大きく迂回させることになるだけではなく、掘削量が増えてコストが増すという。

 このため、法面部にコンクリート躯体による人工岩盤を設置し、この上に道路を通すことを計画。掘削量を減らして切り土縮小を図ることにより、コストと環境への負荷を抑える。堤体積については数%前後するとみられている。

 同事業は1985年に実施計画調査、90年に建設事業に着手した。これまでには基礎掘削に備え、付け替え市道の一部と仮排水トンネルを整備。基本計画によると、全体の工事費には220億円を見込んでいる。

 ぽんべつダムは堤高約53m、堤頂長約160m、総貯水容量は862万m³mの流水型ダム。治水機能に特化した常時水をためないダムとなっている。洪水時には一時的に水を貯留し、下流河川の被害を軽減する。

 河床砂れきや掘削ズリなど、ダムサイトで容易に確保できる岩石質材料にセメント、水を添加して製造するCSG工法を採用。同工法は効率の良い材料の確保や急速施工などの特徴を持つ。新桂沢ダム建設の廃棄岩を母材に利用することで効率的な建設を進める方針だ。


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