札幌開建が新千歳空港A滑走路南側舗装老朽化対策を公告

2016年02月29日 19時39分

 札幌開建は1日付で、新千歳空港A滑走路南側の舗装老朽化対策を一般競争公告する。工事規模6億円以上10億円未満のWTO対象案件。開札は5月25日で、工期は2017年1月25日までを予定。対象延長は450mで、2月26日に公告したA滑走路北側舗装300mと合わせ、16年度は750m、幅員60mの舗装を進める。A滑走路の未着手区間1320mは17、18年度で施工する予定で、A滑走路の後はB滑走路の延長3㌔、幅員60mの老朽化対策に移行する。A、B両滑走路合わせて100億円規模の工事となっている。

 A滑走路の老朽化対策は14年度に着手。離陸専用のため、滑走路の中央付近はエンジンからのブラストの影響を強く受け、劣化が著しい。そのため中央部から老朽化対策に取り掛かった。14年度は560m、15年度は370mを整備しこれまでに930mを終えている。

 基層8cm、表層8cmのアスファルト2層で舗装。滑走路は航空機の加重がかかるため、圧密により空げき率(隙間容量)が低下していく。そのため、水蒸気で舗装面が盛り上がるブリスタリング現象対策などのため、固い材質の改質Ⅱ型アスファルトを採用し、空げき性を確保して工事を進めている。

 北海道開発局は2月24日、16年度の事業見通しを発表。滑走路改良、国際線ターミナル駐機場の拡張、南側誘導路新設など15年度当初予算の倍となる56・6億円程度を見込んでいる。

 新千歳空港では15年の利用者数が初めて2000万人を超えたこともあり、整備が急がれる。担当者は「既存の誘導路約15㌔に関しても、劣化状況を調査しながら順次老朽化対策を施していく」と話している。


関連キーワード: 空港

ヘッドライン

ヘッドライン一覧 全て読むRSS

e-kensinプラス入会のご案内
  • web企画
  • 古垣建設
  • 川崎建設

お知らせ

閲覧数ランキング(直近1ヶ月)

おとなの養生訓 第245回 「乳糖不耐症」 原因を...
2023年01月11日 (1,419)
藻岩高敷地に新設校 27年春開校へ
2022年02月21日 (1,352)
おとなの養生訓 第43回「食事と入浴」 「風呂」が...
2014年04月11日 (1,347)
函館―青森間、車で2時間半 津軽海峡トンネル構想
2021年01月13日 (1,330)
アルファコート、北見駅前にホテル新築 「JRイン」...
2024年04月16日 (1,043)

連載・特集

英語ページスタート

construct-hokkaido

連載 おとなの養生訓

おとなの養生訓
第258回「体温上昇と発熱」。病気による発熱と熱中症のうつ熱の見分けは困難。医師の判断を仰ぎましょう。

連載 本間純子
いつもの暮らし便

本間純子 いつもの暮らし便
第34回「1日2470個のご飯粒」。食品ロスについて考えてみましょう。

連載 行政書士
池田玲菜の見た世界

行政書士池田玲菜の見た世界
第32回「読解力と認知特性」。特性に合った方法で伝えれば、コミュニケーション環境が飛躍的に向上するかもしれません。