三笠天然温泉「太古の湯」などを運営するクリーンハウス(岩見沢市6条西6丁目2の1、渡辺博人社長)は、三笠市から受託した宿泊施設建設事業について、施工を主体、設備一括で折笠建設に決めた。2016年度に着工し、17年4月のオープンを目指す。
宿泊施設はRC造、5階、延べ約1900m²の規模で、シングル、ツインを合わせて40室。総事業費は約5億5400万円。国道12号や道道30号沿いの三笠市岡山1042に建設する。設計は長田設計が担当。
以前から市は、ジオパークや山崎ワイナリーなどを訪れる観光客に対応するため、宿泊施設の必要性や建設を検討。市役所や市民会館がある中心市街地を建設地の候補としていたが、温泉を設けることで事業費が10億円に上り、運営に関する課題もあり難航していた。
そうした中、クリーンハウスから声が掛かり、事業に取り組むことになった。新産業創造等事業基金を活用して16年度予算案に補助費9880万円を盛り込んだ。
建設地の近くには道の駅や太古の湯、パークゴルフ場があり、札幌や岩見沢からのアクセスも良い。宿泊施設は各部屋にバスルームを作るが、温泉は設けず太古の湯の利用を促し、太古の湯と連絡する渡り廊下を設置。駐車場は約20台分整備する。
市企画経済部企画振興課の小田弘幸課長は「三笠市に遊びに来た人の需要に応えたい。需要が増えてきたら中心市街地への建設も検討したい」と同事業に期待を寄せている。