恵庭市が「花の観光拠点」を整備-6億円投じ20年度オープン

2016年03月17日 19時26分

 恵庭市は2016年度、恵庭の花文化を支える拠点となる、花の観光拠点整備に着手する。道と川の駅花ロードえにわの後背地に、観光情報を発信するセンターハウスや農畜産物直売所、ガーデン付きの戸建て飲食店舗などを設けるもの。市は16年度にかけて基本計画を正式に策定し、その後基本設計に取り掛かる。市制施行50周年に当たる20年度のオープンが目標。民間による飲食店舗建設などを除く市整備分の工事費として、6億3000万円を試算している。

 17日開かれた市議会経済建設常任委員会で、市の担当者がドーコンに委託した基本計画案の成果品を示した。

 この施設は、策定中の16年度から25年度までの10年間を対象とする観光振興計画にも盛り込んでいる目玉事業。道央圏260万人、中でも札幌圏の住民や、道外観光客、新千歳空港からの外国人観光客の立ち寄りをターゲットに据えた。

 計画案によると、整備するのは道と川の駅花ロードえにわ北側に位置する約3・5haの敷地。現在は大半が民間所有の農地となっている。

 ここに観光情報を発信する花の拠点センターハウスを延べ300m²規模で新設するほか、道と川の駅内に設置されている農畜産物直売所は延べ500m²で移転新築する。

 敷地内は仮称・恵庭花のヴィレッジとして園路や花壇、道と川の駅とは別の駐車場などを整備。民間のカフェ・レストランなど戸建て飲食店舗を誘致し、店舗周囲ではそれぞれにガーデニングも施してもらうイメージ。花をテーマとした通年の滞在型観光拠点の創出を目指す。

 民間店舗分を除く建築費には2億8500万円、造成・修景費には3億4500万円を試算。整備に当たっては、民間資金導入の可能性も視野に入れている。

 市はこれらを精査した上で16年度に基本計画を策定し、基本設計に着手する。17年度の実施設計を経て、18年度に着工する方針だ。


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