函館市は30日、福祉コミュニティエリア整備の事業予定者を、医療法人社団善智寿会(函館、飯田善樹理事長)が代表格となるグループに決めた。設計はティーアンドパルス、開発はアルファコートがそれぞれ担当する。中央広場内の多世代交流センターを核とし、介護施設(6カ所、223床)やメディカルモール、物販店舗、集合住宅・託児所などで囲う配置を想定している。
地域包括ケアシステムを構築するモデル的なエリアとして、日吉町4丁目の7・5haを開発するもの。昨年12月、開発事業者の提案をプロポーザルで募集し、4グループが応募。参加要件を欠く1グループを除く3グループでの2次審査を経て決定した。
提案書によると、コンセプトは「住まう人みなそれぞれが自分らしく暮らし、そして互いに支え合う地域づくり」。南側に駐車スペースを集約し、中央広場とセンターを囲うよう施設を配置、バリアフリーやにぎわいに配慮する。
交流センター「コンテ日吉」には、キッチンスタジオやカフェを併設。エリア内は遊歩道でつなぎ、アスレチック器具やベンチを置く。住まいは宅地エリア84区画(250人)、福祉エリア14戸(24人)を想定している。
広域型特養100床など介護施設6つを整備するほか、各施設の情報を一元管理する地域福祉コンシェルジュを配置。24時間体制での往診、訪問看護や薬局による在宅医療支援、フィットネスクラブ、物販店舗などの立地も考えている。
7月にも事業計画書をまとめて協定を締結。9月議会で土地売り払いの議決を経て、着工となる。5年以内に供用させる。
事業予定者は次の通り。
◇代表法人▽医療法人社団善智寿会
◇構成員▽ハーモニー▽アルファコート▽ファウンド▽ウィズ▽シャンティメディカル▽セントラル警備▽NPO法人自立相互扶助ネットワーク▽NPO法人夕陽が丘▽ティーアンドパルス▽社会福祉法人函館善智寿会設立準備委▽社会福祉法人結絆の会設立準備委