北海道建設業信用保証は1日、2015年度の公共工事請負額(保証工事)を発表した。総額は前年度を11.4%下回る8451億2900万円で、12年度以来4年ぶりの8000億円台にとどまった。14年度補正予算(繰り越し)の減額が大きく影響し、道内14管内のうちプラスとなったのは胆振と石狩のみ。北海道開発局など国からの請負額は3000億円に届かなかった。
3月は、ゼロ国債工事の発注が堅調で、前年同月比34.1%増の917億2400万円と4カ月ぶりにプラスに転じた。内訳は、国からの請負額が40.7%増の416億2900万円で最多。道は45%増の335億9900万円、市町村は36.3%と好調だった一方、独立行政法人等は63.6%減と低調だった。地域別では、桧山管内の4・1倍をはじめ、空知、石狩が約2倍など9管内がプラスに回復した。
15年度は、過去10年で最多だった13年度の1兆214億2300万円に遠く及ばず、12年度の8464億1300万円に次ぐ規模。過去10年で最低だった11年度を7.4%、580億円上回った。
地域別で見ると、最多は石狩の1673億円で、3年連続の1000億円台とした。次いで上川が844億円、空知が817億円と低迷。十勝が28.7%減と最も落ち込み、渡島、根室、釧路、日高は2割台の減額となった。
発注者別では、国が2713億500万円で12.4%減少。次いで市町村は2508億6500万円で14.3%、道は1837億7300万円で8.9%それぞれ下回った。
このほか、独立行政法人等が25.3%減の454億7300万円、その他(道外市町村など)が7.1%増の924億6300万円、地方公社が34.8%減の12億4700万円だった。