16年度のWTO対象大型土木は14件-新幹線延伸区間で7件

2016年04月08日 19時14分

 北海道開発局、道建設部、鉄道・運輸機構が2016年度に発注するWTO政府調達協定対象の土木工事がまとまった。件数は前年度より2件少ない14件。トンネルは北海道新幹線札幌延伸区間で7件、開発局が高規格幹線道路など3件、道建設部が1件の計11件を予定している。

 各機関の発注見通し(工事情報)などからWTO対象の土木工事を集計した。工事規模は、16年度から開発局が7億4000万円以上、地方自治体や鉄道・運輸機構などの政府系機関が24億7000万円以上に改定された。

 開発局は、室蘭開建が日高自動車道大狩部トンネル、函館開建が函館新外環状道路見晴トンネル下り、留萌開建が深川留萌自動車道バンゴベトンネルの掘削に着工。このほか札幌開建が275号新石狩大橋P6橋脚ほか、幾春別川総合開発新桂沢ダム堤体建設第1期、旭川開建が石狩川改修ウッペツ川水門建設第1期を発注する。新桂沢ダム堤体は、既に公告済みで7月27日に開札する予定だ。

 鉄道・運輸機構北海道新幹線建設局は、羊蹄トンネル(延長9750m)、内浦トンネル(1万5560m)、朝里トンネル(4325m)に新規着工するほか、渡島トンネル(2万6470m)の南鶉、北鶉、台場山、上二股の各工区を発注。道建設部は、札幌建管が美唄富良野線の東美唄トンネルに着工する予定だ。

 前年度にWTO対象の土木工事が1件あった札幌市は発注予定がない。

 道内でWTO対象の一般土木工事は15年度以降、北海道新幹線のトンネル工事の割合が多くなっていて、今後もこの傾向が続きそうだ。


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