国内最大級の桁架設作業を公開―。留萌開建は14日、232号羽幌町で進めている築別橋架け換えの現場見学会を開いた。道や自治体の技術者と工事関係者50人が参加し、国内最大級の重量を持つPCT桁の施工手順を学んだ。
築別橋は、橋長180m、5径間連続単純PCポステンT桁形式で1960年に築別川に架橋された。竣工後50年余りが経過し現在の耐震基準を満たしてない上、塩害による損傷が著しいことから留萌開建が架け換え事業を計画。
新橋は、橋長178mの4径間連結プレテンPCT桁で2013年度から下部工に着手し、15年度からはオリエンタル白石の施工で桁製作と架設を始めた。
当初はポストテンション方式を予定していたが、現場の自然環境が厳しいためプレテンション方式に変更。橋脚の数を旧橋より減らしたことで支間長が約43mと長くなり、1本当たりの桁重量は約190㌧になった。
現場見学会では、巨大な桁つり装置を使い、PCT桁を抱え込み式で架設する作業を公開。巨大な桁は5分ほどで所定位置につり下ろされた。現在、3径間目を施工中で16年度内の供用に向けて順調に推移している。