名寄市立大が新棟建設に10月着工へ-6月議会で予算計上

2016年05月06日 19時15分

 名寄市立大学が進める、社会保育学科開設などに伴う新棟整備の基本設計がまとまった。RC造、3階、延べ約2500m²の規模で、概算工事費は12億9400万円。発注方式は未定だが、7月中旬にも条件付き一般競争で公告する見通しで、主体、電気、機械の3分割も視野に入れている。9月に予定する第3回定例市議会での承認を経て、10月の着工、2017年度末の完成を目指す。

 建設地は西4条北8丁目にある大学敷地内のグラウンド東側。新学科設立に伴う学生・教員数の増加に対応するため、食堂や社会保育学科ゾーンなどを中心とする新棟を建設する。

 1階部分には、市民も利用できる食堂と売店を配置。既存の約2倍に当たる220―230席を設ける計画で、手狭となっている食堂施設を拡充し、福利厚生の充実を図る。

 2階は社会保育学科専用フロアとし、表現演習室、音楽室、ピアノレッスン室、練習室を設け、質の高い学習環境を提供。3階は看護学科の母性看護学、小児看護学で利用する実習室を設けるほか、演習室や教員研究室を整備する。

 新棟の着工費12億9400万円は、6月議会で追加計上する見通し。17年度までの2カ年で工事を進め、18年4月から供用を開始したい考え。テニスコートや駐車場といった外構は17年度の施工を予定している。

 また、新棟と現在建設中の図書館整備に伴い、約1億5000万円を投じて既存棟の改修にも着手する。17年度は、本館図書室を模擬保育室に、恵陵館図書室を講義室に改装。18年度は学生会館にある既存食堂をサークル室へと変更するほか、老朽化部分の改修を進める予定だ。

 新棟と既存棟改修の基本・実施設計は柴滝建築設計が担っている。


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