首位は25%増の宮坂建設-全道10開建の15年度工事受注実績

2016年05月13日 19時22分

 北海道開発局の2015年度業者別工事受注実績が本紙集計によりまとまった。首位は、受注額を前年度より25.3%増やした宮坂建設工業。これに中山組、大成建設、岩倉建設、道路工業が続いた。受注総額は前年度比22.1%減の約2096億円となり2年連続で減少。上位50者のうち受注額を伸ばしたのは20者にとどまっている。

 全道10開建が15年度に発注した工事を支払いベースで集計。設計変更は反映していない。14年度末発注の翌債やゼロ国債は全額計上した。トンネルやダムなどの大型工事に設定される多年度国債は15年度支出分のみをカウント。共同体は出資比率に応じて配分した。

 受注者数は56者少ない686者だった。上位を見ると、首位の宮坂建設工業は、前年度から順位を2つ上げた一方、14年度に首位だった中山組は、受注額を35.6%減らして2位に後退した。3位の大成建設は、14年度に受注したサンルダム堤体や旧石狩川頭首工撤去など4件の国債工事が本格化し、受注額は2・3倍に伸びた。

 ただ、岩倉建設、道路工業、伊藤組土建、岩田地崎建設、荒井建設の道内勢は受注が伸び悩み、各社とも2桁の減少。10位以内で受注を伸ばしたのは、宮坂建設工業、大成建設、清水建設、植村建設の4者だった。

 このほかの上位陣で金額が大きく増えたのは、14年度ゼロ国債の受注が好調だった西村組(43.2%増)、河川と農業などで受注件数が倍増した泰進建設(53.8%増)、田端本堂カンパニー(81.6%増)などとなっている。

 16年度は、ゼロ国債や翌債といった15年度補正関連工事の発注が前年度並みだったが、農業を中心に予算の繰り越しが多く、受注総額の大きな落ち込みはないとみられる。


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