稚内市が老朽市庁舎の整備構想を建て替え基本に本格検討へ

2016年05月19日 19時17分

 稚内市は、老朽化が著しい市役所庁舎について、2016年度内に建て替えを基本とした整備構想などをまとめる方針だ。5月中にも内部検討組織を立ち上げ、整備に向けた協議を本格化させる。構想策定後は、市民の意見などを取り入れながら17年度以降に基本設計に取り掛かりたい考え。

 中央3丁目13の15にある市役所庁舎は1967年に竣工。建設後50年近くが経過しており、給配管などの老朽化が進んでいる。現庁舎の規模はRC造、7階塔屋1階、延べ6938m²。これまでに大規模な増築などはなく、外壁塗装や小規模な修繕で対応してきた。

 このため、市は11年度に耐震診断を実施し、12年度には整備に向けた内部組織の庁舎耐震化改修等検討会議を設置。13年3月にまとめた最終報告では、耐震診断の結果を踏まえ、震度6強程度の地震に対して倒壊または崩壊する危険性があると結論付けた。さらに、整備には耐震補強などでの改修に約11億円、建て替えには約18億円掛かると試算していた。

 その後、財源の問題もあり、その他の事業を優先的に実施してきたが、近年発生している大規模な地震などの災害を背景に、市役所庁舎建て替えに向けた検討を再開することにした。

 新たに設置する内部検討組織は課長職などで構成し、財政や都市整備など庁内の各部門から招集することで、横断的に議論を進める。建て替えを基本に話し合い、今後のたたき台となる施設整備構想をまとめる予定。


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