札幌市中央区の北4東6周辺地区で第1種市街地再開発事業を実施する北4東6周辺地区市街地再開発組合(理事長・大槻博北海道ガス社長)は、同事業の特定業務代行者にフジタ・岩田地崎建設・田中組・北海道日建設計共同体を選定した。2016年度内の着工を予定している。
事業施行面積は、北海道ガス札幌工場跡地を含む約4・1ha。総事業費347億円を投じ、北西、北東、南の3街区に分けて整備を展開。総延べ面積は8万529m²となる。
街区ごとの施設・建築物を見ると、南街区には大和ハウス工業・住友不動産・大京共同体がデベロッパーとなる分譲マンション(275戸)や商業施設を整備し、北3条通を挟んで向かい合うサッポロファクトリー3条館とは空中歩廊で結ぶ。
北西街区では、大通東5丁目にある市の中央体育館をSRC・RC造、3階、延べ1万4606m²の規模で移転改築するとともにエネルギーセンターを併設し、「公共・公益ゾーン」を形成する。
東8丁目篠路通沿いの北東街区は「健康・福祉ゾーン」と位置付け、スポーツジムやプールなどの健康増進施設、サービス付き高齢者向け住宅、調剤薬局、クリニックなどを設ける。
16年度は実施設計を進めるとともに権利変換計画認可を経て、既存建物を解体。1期工事として年度内に南街区と北西街区から着工する。21年3月の全体完成を目指す。