当麻町が町産木材で役場庁舎改築-買い取り方式の公募を近く公告

2016年06月10日 19時04分

 当麻町は、役場庁舎改築を買い取り方式の公募型プロポーザルで週明けにも公告する見通しだ。新庁舎の規模はW造、平屋一部2階、延べ約2400m²で、使用する木材を全て町産材とすることなどが条件。設計・施工一括で発注し、2018年度末の完成を目指す。また、町内初となる木質バイオマスボイラの導入も検討しており、今回のプロポーザルとは別に可能性調査などの外部委託を考えている。

 建設地は3条東2丁目11の1の現庁舎敷地内。既存庁舎はRC造、地下1地上3階塔屋2階、延べ3515m²の規模で、1973年に建設した。耐震性能が不足し、老朽化が著しいため建て替えを決めた。

 町民を交えた検討委員会で話し合った基本計画を基に、技術提案を募集する。メーンテーマは「ひとに・まちに・ぬくもりを与える庁舎」。延べ2400m²程度の木造庁舎で、建設に当たっては町産材を活用。買い取り価格は13億円以内とする方針だ。

 応募要件は町の入札参加資格を持ち、新庁舎建設に係る企画力や技術力、経営能力を有する単独企業かグループ。応募者は上川管内に本店を有する企業で、設計・監理を担う構成員については道内に本店、本社、支店、支社を有することを求める予定。

 プロポーザルで提案内容を総合的に評価し、9月上旬ごろ最優秀者を選定。16年度内に実施設計をまとめ、17年度春にも着工する見通し。

 一方、木質バイオマスボイラについては可能性調査などが必要だが、導入を視野に検討を進めたい考え。これまで率先して取り組んできた森林資源を生かしたまちづくりの集大成として、余すところなく町産材を活用した木造庁舎整備を図る。


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