えりも町が高齢者センター、図書室などの複合施設建設を計画

2016年06月17日 19時06分

 えりも町は、入浴施設や温水プール、図書室などの機能を集約した複合施設の建設を計画している。総事業費は20億円を超えると試算。2019年度にも着工し、22年度までの供用を目指す。

 町内では多くの公共施設で老朽化が進み、それらの修繕や改修が必要な状況。だが対象箇所が多く費用もかさむため、岩本溥叙町長は11年に複合施設の建設を提案していた。

 複合化を検討しているのは高齢者センター、福祉センター、図書室、温水プールの4施設。町は昨年12月にたたき台となる案を作成し、総合計画・戦略策定委員会や町議会のほか、地区懇談会で住民にも内容を説明。建設に当たっての意見を聞き取っている。

 高齢者センターは、庶野102に位置する1973年建設のえりも小苫別分校を活用し、88年に入浴施設として改修したもの。規模はW造、平屋、延べ518m²。

 本町357にある福祉センターはRC造、2階、延べ2006m²の規模で、図書室を併設している。70年の建設後、会議室が増築された。

 73年に整備された温水プールは、RC造、延べ1720m²の施設に25mプールを備えていたが、老朽化のため14年度に解体。現在、町内にはプールがなく、学校の水泳学習は様似町の様似小で行われている。

 福祉センターと図書室は耐用年数を超えていないものの、高齢者センターも含めていずれの施設も設備が故障するなど老朽化が著しい。

 町は複合施設について、平屋を前提に検討を進めている。人口減少を見据え、延べ床面積は既存施設の合計である約4200m²より縮小させる方針。町有地での整備を基本とし、新浜にあるスポーツ公園の未利用地と陸上競技場の一部を合わせた敷地が建設候補地に挙がっている。年度内に施設の基本方針をまとめる考えだ。

 具体的な整備時期は未定だが、現段階では17―18年度に基本設計と実施設計を進め、19―21年度の間に施工、22年度までに供用というスケジュールを想定している。


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