鉄道建設・運輸施設整備支援機構は、北海道新幹線新函館北斗―札幌間で、100mを超える長大橋8橋の建設を計画している。認可段階の規模は倶知安駅周辺に計画する尻別川橋の約340mが最長。同じく南倶登山川橋、新八雲駅周辺の遊楽部川橋も200m以上を見込む。2016年度は、八雲地区と長万部地区で橋梁の概略設計に着手する。(遊楽部橋の表記が遊落部橋になったいたので修正しました)
同区間の工事延長は211・7㌔。トンネル区間が76%を占める。橋梁や高架橋、切り盛り土でつなぐ明かり部は24%。新八雲駅周辺の6㌔、長万部駅前後の22㌔、倶知安駅周りの9㌔が主な平野区間で、長大橋はここに集中する。
新八雲駅周辺は2橋で、新函館北斗―新八雲間に砂蘭部川橋(橋長100m)、新八雲駅―長万部駅間は遊落部川橋(同245m)を計画。
長万部駅付近は4橋。新八雲―長万部間で国縫川橋(140m)と紋別川橋(120m)を建設し、長万部―倶知安間に長万部川橋(180m)、南部陣屋川橋(140m)の架設を見込む。
倶知安駅周辺は函館側のみで南倶登山川橋(210m)、最長となる尻別川橋(340m)の2橋が架けられる。
いずれも橋長は認可段階のもの。今後の調査設計で詳細を詰める。16年度は八雲地区と長万部地区の橋梁群概略設計を、それぞれ第2四半期に、簡易公募型プロポーザルで発注する予定だ。
現在はトンネル整備が先行し、総延長の約4割に当たる62・5㌔で工事を契約済み。掘削や準備工が進んでいる。橋梁群など明かり部の整備は、ある程度トンネル整備が進んでからとなる。