建設資材対策北海道地方連絡会は24日、2016年度の主要資材の需要見通しをまとめた。生コンクリートは前年度比1.7%減の92万533m³、アスファルト合材は2.5%減の79万7352㌧の見通しで減少幅は前年度より縮小している。需給動向は均衡していて、資材は円滑に調達されているとの見方を示した。
同連絡会は北海道開発局や道、札幌市、東日本高速道路、鉄道建設・運輸施設整備支援機構などの発注機関と、資材・骨材関係団体、建設関係団体で構成。24日の会合では、16年度の需要動向について意見を交わした。
資材の需要量は、各発注機関が16年度の予定工事量を基に地域別、月別の見通しをまとめたもの。生コン、アスファルト合材、砕石等、鉄筋、鋼矢板の5品目。官公需を集計したもので、民間工事の需要は含んでいない。
6月以降の需要量は、生コンが0.4%減の82万9309m³、アスファルト合材が2.3%減の73万36㌧、砕石等が13.1%増の211万4247m³、鉄筋が3万3007㌧、鋼矢板が2万376㌧。
生コンは6月(11万3820m³)から10月(10万4484m³)に10万㌧を超える量が見込まれている。アスファルト合材は7月(13万4432㌧)から10月(12万8946㌧)にかけてピークを迎える。砕石等は7月に40万8382㌧で最大となる見通し。
地域別では、生コンは渡島、桧山、空知、宗谷などで前年度を大きく上回る見通し。アスファルト合材は桧山と十勝で2・1倍と大幅増になるとみられるほか、宗谷、空知、胆振、上川、日高、後志で増量を見込む。
需給動向は、いずれの資材についても均衡しているほか、価格動向も横ばいで推移していて、大きな変動がないことを報告した。