開発局の4-6月発注額が3年ぶり増加-ゼロ国など含め1852億円

2016年07月12日 19時12分

 北海道開発局が2016年度第1四半期(4―6月)に発注した工事は前年度同期比12.5%増の約1852億円だった。15年度補正予算に盛り込まれた農業農村整備の翌債や、4月以降は前年度からの繰り越しで発注量が膨らみ、この時期としては3年ぶりに前年度の実績を上回った。開建別では稚内、函館、帯広などで大きく増えている。

 全道10開建が16年度第1四半期に発注した工事を本紙が集計。15年度末のゼロ国債や翌債も含めた。支払いが複数年にわたる工事は、16年度支払い分を計上した。

 15年度開発事業費の補正予算は、開発局実施分がゼロ国債848億円、追加補正493億円(いずれも事業費)。追加補正は農業農村整備が340億円で約7割を占めた。

 各開建は、1月の補正予算成立以降、関連工事の発注を本格化させ、翌債だけで約150億円を執行。3月のゼロ国債とともに2月から4月にかけて切れ目ない発注に努めた。

 このうち農業部門は、翌債、ゼロ国債を含めて第1四半期に約370億円を契約。前年度同期比3割増と大幅に増え、春先の道内の公共事業を支えた。

 開建別の発注額を見ると、稚内が51.4%増の約74億円、函館が28.2%増の約188億円、帯広が21.9%増の約121億円、札幌が15.6%増の約491億円など高い伸び。このほか、旭川が8.5%増の約294億円、網走が5.6%増の約164億円、室蘭が5.3%増の約195億円、釧路が4.2%増の約185億円、留萌が2.9%増の約65億円、小樽が0.2%減の75億円だった。


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