文科省補助不採択で名寄市が起債充て名寄東小を改修

2016年07月14日 19時23分

 名寄市は、文部科学省の2016年度補助不採択を受けて財源確保を模索していた名寄東小長寿命化改修に、起債を充てて本年度に着手する方針を固めた。屋上防水や外壁、窓枠の改修、トイレ洋式化などを施す予定。建築は条件付き一般競争で近く公告し、機械設備は指名競争で別途発注する。8月前半に入札し、臨時市議会での承認を経て速やかに着工したい考え。年度内の完成を目指す。工事費としては当初予算に2億5000万円を措置している。

 市は名寄東小の補助不採択を受け、起債充当のほか、17年度予算への計上や16年度補正での対応なども検討していた。しかし、17年度着工を目指す風連中央小改築をはじめ、市内には対応が必要な学校施設が多くあることから、着手を延期すれば全体的な計画の遅れにつながりかねないと判断。今後の補助金や補正の見通しが不透明なこともあり、市単独で賄い計画通り進めることが妥当と判断した。

 東3条南3丁目11にある同小校舎は、RC造、3階、延べ3510平方㍍の規模で、1990年度に建設。経年劣化で外壁や屋根を中心に老朽化が進み、雨漏りなども発生していることから、損傷部分を中心に対策を施して長寿命化を図る。

 建築では、屋根のウレタン防水や外壁の塗り替えに着手。窓枠は木製から維持管理が容易なアルミ製に取り換え、機密性を高める。内部は摩耗したタイルカーペットをはじめ、建具の一部などを交換する。

 機械設備は、トイレの全面洋式化で誰もが使いやすい環境を整えるほか、併せて配管なども整備。設計はサン設計が担った。


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