道建設部は20日、札幌市内で3回目の道議会庁舎建築設計者選定委員会を開いた。1次審査を通過した4社が周辺と調和した庁舎など4テーマに沿った技術提案をした。審査結果は21日に道のホームページで公表する。
新庁舎は、RC造、地下1地上6階、延べ1万8900m²の規模。現庁舎西側の旧道警本庁舎跡地に建て替える計画で、整備費用に103億円を試算している。2017年度まで設計を進め、18年に着工、20年春の供用を目指す。
道議会庁舎改築基本構想などに基づき①周辺環境と調和した庁舎②円滑な議会運営の確保および道民に親しまれる庁舎③環境に配慮した庁舎④長寿命化や維持管理コストへの配慮・建設コストの抑制に対する取り組みの4テーマを要件とした。
技術提案では、北海道150年の歴史を感じられる庁舎をテーマに、最上階の傍聴室を透明感のある出窓にすることで開かれた議会を表現するRC造とSRC造の混合構造案などが提示。議会庁舎と本庁舎3階をブリッジでつなぐ案なども示された。
委員からは、省エネ効果や建設費の削減について質問があったほか、道民に広く親しまれるよう開かれた議会にする必要があるなどの意見が出た。
ヒアリング後、非公開で委員が審査・採点を実施し、最良の提案者を決定した。