コマツ追う日立建機のICT専用機を砂子組が国内初導入

2016年08月10日 19時21分

 砂子組(本社・奈井江)は、日立建機のICT油圧ショベル「ZX200X―5B」を札幌、旭川市内の建築現場に導入した。3Dデータと衛星測位で機械を自動制御するICT施工専用機。レンタル市場に投入したばかりで国内初となる。国土交通省の推進施策を追い風に活用が本格化するICT施工。コマツが先行する同分野への日立建機参入で、施工業者の選択肢に広がりが期待される。

 日立建機の新型車はバケット容量0・7m³の主力クラス「ZX200―5B」に、センサーや制御機器、衛星測位システムを搭載した。3Dデータと連動し自動制御するマシンコントロール(MC)、画面でオペレーター操作を誘導するマシンガイダンス(MG)の双方に対応する。

 この夏、レンタル市場に登場したばかりで、11月発売予定。砂子組の導入は「国内で初の運用となる」(日立建機広報戦略室)。

 ICT活用で先進的な砂子組は昨年から都市部の建築工事で、3Dデータを設計、施工、管理に用いるビルディング・インフォメーション・モデリング(BIM)と基礎工事のICT施工を導入している。

 真坂紀至ICT施工推進室長は「専用機で先行するコマツに続き、日立建機の新型投入で選択に広がりが出た」とし、専用機の運用検証に着手した。昨年まで3DMG中心だった運用をステップアップ。仮想基準点(VRS)方式の衛星測位と、専用機による3DMC、3DMGの組み合わせで効果的な施工を検証する。

 日立建機の新型は、札幌市西区の分譲マンション新築と旭川市内のサービス付き高齢者住宅新築現場に導入。盆明けの8月下旬から基礎掘削に入る予定だ。

 西区の分譲マンション「ル・ケレス宮の沢ザ・フロント新築」現場には5日、新型機が搬入され運用がスタートした。3DMCで1次掘削をした後、別の小型機で3DMGによる精度の高い2次掘削を進める。2段階方式により効率と精度を両立する考えだ。

 本格運用を前に現場代理人の藤田巧建築課長代理は「レンタル代は通常機より高くなるが、丁張りがなくなるほか、手元作業員がいらず安全面でもメリットがある。差別化にもなる」と活用に意欲的だ。

 現場配属の若手3人も、藤田氏や真坂氏の問い掛けに、効率化のアイデアを出すなど積極的に関わる。

 オペレーターの関心も高い。小鍛冶組で社歴23年のベテラン、茶畑幸司さんは「掘り込み防止で地山や埋設杭を傷める心配がない。熟練者でも難しいバケットの水平移動も自動で簡単。若手がプロに近づくことができる」と3DMCの効果を実感している。


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