札幌市が定山渓の魅力アップへ集客交流拠点整備を計画

2016年10月03日 19時28分

 南区定山渓温泉街の魅力向上に取り組む札幌市は、にぎわいづくりの中核施設となる集客交流拠点施設整備の基本計画案を来年2月にもまとめる考えだ。市民意見を募って2016年度中に計画を固め、20年度の着工を目指す。

 15―24年度を期間とする市の「定山渓観光魅力アップ構想」では、集客交流拠点施設建設をメインに、温泉街への入り口となる定山渓中央線などの環境整備や、二見公園から二見つり橋にかけての散策路といった周辺整備を位置付けている。当面はこれらを優先しつつ、将来的には立ち入り禁止となっている崖地部分の整備を含め、湯けむり坂―月見橋―二見公園―二見つり橋―集客交流拠点施設といった周遊ルートの環状化も視野に入れている。

 一連の施設整備のうち核となる集客交流拠点施設の建設予定地は、国道230号沿いの定山渓温泉東4丁目。敷地面積は日帰り客用の公共駐車場用地(市有地)を含む約1万m²。国道から数m低くなっているため、現状では隣接する定山渓まちづくりセンター裏側を迂回して敷地に出入りする形となっている。

 現段階で施設概要や事業費は固まっていないが、飲食・物販、インフォメーション機能、郷土資料展示、トイレ、駐車場(100台以上)などを備えた道の駅的な施設を構想。規模は屋内がS造、延べ約1100m²、屋外が約8800m²程度とみられる。

 16年度中に計画を固めたら、17年度は施設の運営主体を決定。18年度の基本設計、19年度の実施設計を経て20年度着工、22年度オープンというスケジュールを想定している。

 また、これと平行して温泉街の景観づくりを促進するため、法令に基づくルールよりも緩やかな仮称「景観ガイドライン」を16年度中にも創設する予定だ。


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