釧路開建は、釧路市末広町に延びる国道44号の800m区間両側で電線共同溝を新設する。総事業費は18億円を試算し、2016年度は調査、設計、施工計画検討を進めているほか、北電やNTTとの協議を進めており、整備内容やスケジュールが固まれば17年度以降の着工を予定している。
災害に強い安全で快適な通行空間の確保や、景観の向上を図るのが目的。
同区間は、釧路市津波避難計画で津波発生時の重要避難経路となっていて、無電柱化を推進している地区。また、同区間を含む44号は北海道緊急輸送路道路ネットワーク計画で、第1次緊急輸送道路に指定されている。
無電柱化により、災害時の電柱倒壊など交通障害を防ぎ、重要避難経路としての役割を確保する。JR釧路駅や北大通周辺の景観計画重点区域の景観性向上も促進し、観光の活性化を支援する。
市内ではこれまで、北大通の釧路駅前から幣舞橋手前までの道道釧路停線と国道38号の交点までの約900mを無電柱化した。新たに計画しているのは、44号と38号の交点となる釧路市北大通5丁目から市道旭橋通との交点となる旭町30まで。両側を合わせて1600mの歩道下で電線共同溝の整備と電柱撤去を推進する。
44号の幅員は、北大通5丁目から市道久寿里橋通の交点までの400mが車道19・5m、両側歩道8・25mの計36m。久寿里橋通の交点から旭町30までの400mが車道10m、両側歩道5mの計20mとなっている。