函館建管は11月30日、江差木古内線峠部に新設した新吉堀トンネルを供用する。鹿島・松本組・相互建設共同体が2013年10月に掘削開始した同トンネルとその前後を含む1・9㌔が開通することにより、通行の安全性と、北海道新幹線木古内駅から桧山管内への観光客引き込み効果の向上が期待される。
この路線は、江差―上ノ国―木古内を結ぶ延長49㌔の主要道道。JR江差線の同区間廃止に伴い代替バスが走るなど、物流・医療・観光・災害時緊急輸送で大きな役割を担う。
上ノ国町と木古内町の町境に位置する稲穂峠周辺の2・6㌔は、狭小な幅員や急勾配、急カーブが続き、現吉堀トンネルは大型車両のすれ違いが困難なため、同建管は円滑な通行を確保すべく11年度に事業化。
総事業費は67億円で、うち延長1506mのトンネル整備に43億円を投じた。幅員はトンネル部が車道6m、路肩各0・5mの計7m、その他は車道6mと路肩各1・25mの計8・5mとなっている。開通時間はまだ固めていない。