北海道新幹線札幌駅のホーム位置が現駅に併設する範囲で整備されることになったことを受けて、札幌市は、バスターミナルを含む北5西1―北5西2街区の一体的な再開発に向けた構想の具体化を図る。まずは両街区を含む札幌駅交流拠点先導街区整備基本構想案を、早ければ12月の4定市議会で示す方針。バスターミナルは現在の北5西2街区を基本としつつ、駐車場として暫定的に活用している北5西1街区を含め、商業・業務、宿泊などの機能導入も目指す考えだ。
JR札幌駅周辺を対象とした札幌駅交流拠点のうち、先導街区はJR駅舎とそれを取り囲む北5西1街区(約1万3600m²)、北5西2街区(約9300m²)、南口と北口の駅前広場を含む16・5haが対象。
北5西1街区は市が所有し、駐車場として暫定的に活用。北5西2街区には1978年竣工の商業ビル「札幌エスタ」とバスターミナルがある。
市は先導街区の構想案を来年3月までに策定。並行してJR側との協議も進めていく考えだ。
札幌駅周辺は、30年度末を予定する北海道新幹線札幌開業と、26年度を目指す冬季五輪招致を目標とし、段階的に整備していく。19年か20年に都市計画決定する必要があるため、18年までには整備概要が固まる見通し。
11年度に有識者らでまとめた札幌駅交流拠点再整備構想によると、両街区の再整備に当たっては、商業・業務、宿泊、アミューズメントなどの高次都市機能導入を図るとされている。