泊共和線新設を推進している小樽建管は2017年度、国富1号トンネルに着工する。延長1446m、幅員は車道部5・5m、全体8m、内空断面は48m²で計画。現在施工中の国富2号(延長1544m)に続く2本目のトンネルとなる。
泊共和線は、原子力災害や津波などが発生した際の住民避難路として新設するもので、国道229号泊村茅沼村と国道5号共和町国富を延長16㌔で結ぶ。
海岸部に立地する集落の孤立対策や円滑な避難・救援を支える役割が期待され、総事業費250億円で13年度に事業着手した。22年度の完了を目指している。
路線新設に伴い、トンネルは茅沼1号、茅沼2号、国富1号、国富2号の4本を掘削。このうち国富2号は、岩田地崎建設・吉本組・佐々木組共同体が15年9月に約31億円で落札した。
国富1号は工期に3カ年を見込み、17年度中の入札を予定。設計は13年度に構研エンジニアリングで進めた。NATM工法を採用し、国富側から片押しで掘削していく計画だ。
このほか茅沼2号は延長が約1100m。地質調査は明治コンサルタント、設計は北海道土木設計で終えた。18年度以降の着工を目指す。
最後に取り掛かる茅沼1号は、300mから500m程度の延長を見込み、本年度に北海道土木設計で設計を進めている。