札幌市教育委員会はこのほど成立した国の第2次補正予算に伴う学校施設環境改善交付金として、18日付で国費ベース21億5281万円の内示を受けた。このうち新規発注分は13億2582万円に上り、2017年度の発注となる見通し。1定補正に全額を計上し、繰り越し明許設定する考えだ。
市教委は6月に道を通じて文部科学省に17年度事業の実質的な概算要望となる建築計画を提出していたが、このうち前倒し可能なものを2次補正予算に対して要望。全事業が採択された。
新規発注分では改築、長寿命化改良(リニューアル改修)、大規模改造(トイレ改良)、調理場新築、プール設置、武道場新築などがある。一方、16年度に着工した中の島小と中央中改築では、2期目が認められた。
このうち、改築の新規発注分には2億3200万円を配分。対象校のうち中央小と栄西小は17年度2定市議会で、澄川小は仮設校舎を設置する必要があるため、3定市議会での議決を得た上での着工を目指す。
17年度からスタートするリニューアル改修は4億4300万円。北都小、藻岩中、西野中が対象となる。
5億5300万円が充てられたトイレ改良は小学校16校、中学校9校を対象に、いずれも17年度単年度で施工する計画だ。
このほか、調理場の新増築、改築事業は5400万円程度で、新発寒小や仮称・石山地区新設校、改築対象校の栄西小で実施。格技場は藻岩中と新琴似中が対象で2000万円弱がある。このほかでは本通小のプール設置に2100万円がある。
一方、市教委は公立学校施設整備費負担金について、2億5800万円程度が前倒し可能として文科省に回答済み。中央小改築の屋体部分、桑園小やあいの里西小の増築を盛り込んだ。内示はまだだが、1定補正か17年度当初予算での計上を見込んでいる。