4件とも業務理解度は100%-帯広開建の総合評価方式委託業務

2016年10月24日 19時19分

 帯広開建が2016年度に実施した、指名競争に総合評価方式を取り入れた委託業務4件について、本紙が落札者の各評価項目別の平均得点率を算出した。実施方針関連で、業務理解度は4社とも満点を獲得したため100%、実施手順でも90%となった。その他は60%だったが非落札者とは41.1ポイント差をつけており、技術提案で高得点を取ったことが浮き彫りになった。

 北海道開発局は、委託業務に関して、16年度から3年程度をかけて価格競争で発注してきた業務を段階的に総合評価やプロポーザルに移行する考え。この方針に向けて中小建設コンサルタントの技術力を底上げするため、各開建は通常指名競争で総合評価方式を採用している。

 帯広開建は10月上旬までに、道横断道陸別町川向横断函渠ほか詳細設計、道横断道陸別町陸別交差点ほか詳細設計、札内川地区札内川導水路設計等、十勝川水系多自然川づくり追跡調査の4件を開札。延べ指名業者数は42社、実指名業者数は32社だった。4件中、応札額が2位以下の企業が落札する「逆転」は2件。平均落札率は84.4%で、個別を見ると最低が79・9点、最高は89%だった。

 4件とも簡易型のため、技術点は予定技術者の資格や実績が25点、技術者の成績・表彰が25点、技術提案を評価する実施方針では業務理解度で20点、実施手順で20点、その他で10点の計100点満点とした。

 落札者の技術点は4件とも応札者中最高点を獲得し、平均は84・5点だった。各評価項目の平均点数を満点で割った平均得点率は、予定技術者の資格や実績が95%、技術者の成績・表彰が67%、実施方針の業務理解度が100%、実施手順が90%、その他が60%だった。

 非落札者の平均と比較すると、技術者の成績・表彰では非落札者の方が0.8ポイント分上回り、予定技術者の資格や実績では7.4ポイント差だった。しかし実施方針では、落札者が全て満点だった業務理解度で33.3ポイント差がつき、その他でも41.1ポイント開きを見せた。


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